溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
ぽんぽん、あたまにふれた手が、どうしてか酷く優しく感じた。
タクシーで行った君嶋課長のマンションは、思いの外広かった。
「君は寝室のベッドを使うといい」
「君嶋課長は……?」
ジャケットを脱いでダイニングの椅子にかけ、ネクタイを抜き取る君嶋課長に、首を傾げてしまう。
「俺は書斎の仮眠ベッドを使うから問題ない。
昼過ぎには起こすからな、さっさと寝ろ。
……じゃあ、おやすみ、和奏」
私の額にちゅっと口づけを落とすとそのまま君嶋課長はリビングの隣の部屋に消えていった。
ばたんとドアが閉まると我に返る。
……いまのはいったい、誰ですか?
壁に掛かったおしゃれな振り子時計を見るとお昼までそう時間はなく、そそくさと寝室に向かう。
タクシーで行った君嶋課長のマンションは、思いの外広かった。
「君は寝室のベッドを使うといい」
「君嶋課長は……?」
ジャケットを脱いでダイニングの椅子にかけ、ネクタイを抜き取る君嶋課長に、首を傾げてしまう。
「俺は書斎の仮眠ベッドを使うから問題ない。
昼過ぎには起こすからな、さっさと寝ろ。
……じゃあ、おやすみ、和奏」
私の額にちゅっと口づけを落とすとそのまま君嶋課長はリビングの隣の部屋に消えていった。
ばたんとドアが閉まると我に返る。
……いまのはいったい、誰ですか?
壁に掛かったおしゃれな振り子時計を見るとお昼までそう時間はなく、そそくさと寝室に向かう。