輝く星をキミにあげる
第一章
ワタシとキミ
私の学校には
毎日のように女に囲まれる男がいる。
その人はスポーツ万能で頭も良くてイケメン
かなりの長所を備えてるが
実際は、チャラくて女癖の悪い
ただの遊び男。
そして
私の幼馴染
「歩花はああゆう人苦手そうだね」
高校での親友、道野 渚 (みちの なぎさ)が
モテ男、青木昴を呆れたように眺めながら言う。
「…そうだね」
私はいつもそう返すけど
きっと嫌いなのは昴の方。
性格も昔とすっかり変わってしまって
生徒会長の私なんて眼中にないってわかってるから
昔交わしたあの"約束"なんて
頭の片隅にさえ残ってないと思う。
「はーいじゃあ早く席につけ」
先生の言葉と同時に
クラスが静まり返る。
幼馴染っていうことを周りに言わないのは
昴に、今頃幼馴染気取りかよって
思われたくないから…
完全に逃げてるのはわかるけど
このことを知って得する人なんていない
だからあえて言わない。