輝く星をキミにあげる


「早いうちに両親がいなくなって、普通の教育されてないから…俺みたいなやつ嫌になったのかと思った…。お前真面目だから」



「そ、そんなこと全然思ってない!」



私は大きな声で否定すると



うん。



そう優しくいい、頭を撫でる。




「…あと俺まだ誰とも付き合ったことねえし。
ただ遊んでるだけだし。モテるのは仕方ないことだし。」



昴はさっき私がいったことに文句をつけてくる。



付き合ったことないんだ…。



意外。




「…なんでピアス開けたの」



「俺の意図じゃねえよ。寝てたら友達にあけられた。」




…嘘でしょ。




怖いよ流石にそれは。




「…じゃ私も言うね。私が避けてたわけじゃないのはさっき言ったからわかるでしょ。

あと、生徒会長やったのは、まあ、頭が優秀だったから先生に勧められたから。

男の子と話すようになったのは、恋愛経験0の真面目女って周りに思われたくないから」




私はさっき言われて思ったことを全部言った。



「ふはっ。ムカつくとこ変わってねーな。」




「…昴こそ」



そう言って笑いあったのは何年振りだろうか。




懐かしい感覚とともに



なんだか幸せに感じる。



こんなに言葉で通じ合えるのは



嬉しいことなんだね。
< 11 / 33 >

この作品をシェア

pagetop