輝く星をキミにあげる
「早いうちに両親がいなくなって、普通の教育されてないから…俺みたいなやつ嫌になったのかと思った…。お前真面目だから」
「そ、そんなこと全然思ってない!」
私は大きな声で否定すると
うん。
そう優しくいい、頭を撫でる。
「…あと俺まだ誰とも付き合ったことねえし。
ただ遊んでるだけだし。モテるのは仕方ないことだし。」
昴はさっき私がいったことに文句をつけてくる。
付き合ったことないんだ…。
意外。
「…なんでピアス開けたの」
「俺の意図じゃねえよ。寝てたら友達にあけられた。」
…嘘でしょ。
怖いよ流石にそれは。
「…じゃ私も言うね。私が避けてたわけじゃないのはさっき言ったからわかるでしょ。
あと、生徒会長やったのは、まあ、頭が優秀だったから先生に勧められたから。
男の子と話すようになったのは、恋愛経験0の真面目女って周りに思われたくないから」
私はさっき言われて思ったことを全部言った。
「ふはっ。ムカつくとこ変わってねーな。」
「…昴こそ」
そう言って笑いあったのは何年振りだろうか。
懐かしい感覚とともに
なんだか幸せに感じる。
こんなに言葉で通じ合えるのは
嬉しいことなんだね。