輝く星をキミにあげる
私が家について



数分後に昴は帰ってきた。




「やっぱり歩花って悪趣味だね」




帰ってきて早々そんなことを言う。




「…たまたま聞いちゃっただけだから。」




口をとんがらせ、私は夕食の準備をする。




いつもは自分の部屋にいたり、



テレビを見ているのに




なぜか私をじーっと見てくる。




「…なんでそんなに見るの。。」



誰だって眺められたら顔くらい赤くなるよ。




それを面白がってるようにニヤニヤする昴。





「…なんで何も言わないの」




私はもう一度昴を見ると、何かを思い出したような顔をして



少し険しい顔をした。




「そーいや、新がお前のこと好きらしいな」




昴はソファーに向かいながらそんなことを言う。





「…聞いてたんだ。多分からかってるだけだよ」




私は髪の毛を一つに縛る。




…聞いてたって言うか、多分聞こえたんだよね。




優雅声無駄に大きいから。





「…まあ、本気かそうじゃないかは別として。

付き合うの?あいつと」





「…え?」





まさか昴にそんなこと聞かれると思わなくて




答えに戸惑う。




付き合うとか考えたことないし、しようとも思ってない。




…昴はどうして欲しいの?




「…付き合っちゃえば?歩花の初彼氏じゃん」




私の心を呼んだかのように




昴はテレビを見ながらそんなこと言う。





…付き合っちゃえばって、何?




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