輝く星をキミにあげる
「お前はベタベタしすぎ」
べ、ベタベタって…
「…う、うるさい。ていうか顔近い…」
学校でこういうことされるの自体初めてだから
さらにドキドキする。
周りの目とか気にしちゃって。
「…え、照れてんの?顔真っ赤だけど」
なんていつもの意地悪な笑みを浮かべる昴。
…なんか楽しんでるようにしか見えない。
「昴の方が女子とベタベタしすぎ」
「俺はモテるからしゃーないじゃん」
「…意味わかんない」
私は目をそらす。
確かに誰もが認めるほどのモテ男だけど
よく取っ替え引っ替えでデートとか行くし。
「…好きな人に誤解されるよ」
私は昴を押し、背を向けて歩く。
…誰とも付き合ったことないとはいえ
あんなことをいろんな子にしてたら誰だって誤解する。
…って何本当に昴の恋応援してるんだろ…