輝く星をキミにあげる
私はお昼休みいつも通り空き室に向かう。
バレたりするの面倒くさいから朝昴にお弁当渡せばいいと私も思ってるけど
…毎回間に合わないの。許して
なんて誰かに私は心の中でいう。
「よっ」
「なんだ、今日は早いね」
「遅くなったらお前に食われちまうからな」
そう言ってお弁当を受け取る。
私は冗談で言ったのに本気で間に受ける昴。
「んじゃ俺今日ここで食うかなー」
「え、1人で?意外と寂しい生活してるんだね」
「バカかよ。お前もだよ」
昴はそう言いながら私の髪の毛をわしゃわしゃする
え、私も?
一緒に食べるってこと?
「そんなことしたら昴の愛人たちが探し出すよ」
「…愛人って…」
「私、優雅達と文化祭の話し合いしなきゃいけないから」
私はそう言いながら空き室を出ようとすると
ぎゅっと手を握られる。
「また新か?」
「…え、うん。行きたくないけど…来いって言われたし」
「ふーん。大好きな大好きな幼馴染より、副会長を選ぶんだ」
「…そ、そんなの仕方ないでしょ。」
なんて私はあえて"大好き"を否定した。
なんか、もう別にバレてもいいかなって。
「…んじゃ俺もいくわ」
「…え、ちょっ、昴⁉︎」
昴は私の手を握ったまま廊下に出る。
もちろん周りからの視線が集まる。
あのチャラい青木昴が生徒会長を連れてくとか
…実際立場逆な気がするし。