輝く星をキミにあげる
昴は横にいるだけで特になにも話さなかったけど
文化祭の話し合いは終わった。
「なんで青木きたの?」
「…さあ。私もわかんない」
優雅が私にこそっと話しかけるように
私も小さな声で返した。
すると、あ〜…なんて少し笑い
昴を見ながら頷いた。
「どうしたの?」
私は卵を口に含み、そう聞く。
「いや?男の事情ってやつ?」
優雅はニヤニヤを抑えないで変なことを言い出す。
…男の事情。
なんか触れちゃいけない気がする。
私はお弁当を片付け、教室に戻った。
「歩花〜!!」
教室に入るなり、渚が泣きついてきた。
「ど、どうしたの?」
恐る恐るそう聞くと、ゆっくり私の目を見ながら
「瞬(しゅん)と喧嘩した〜…」
そう言う。
瞬という人は渚と3年間付き合っている彼氏。
「な、なんで…」
確か渚達は、付き合って今まで
喧嘩をしたことがなかった。
何が原因で喧嘩に…
「瞬が歩花の事可愛いって言うんだもん…!」
渚が泣きながら発したその言葉に
私は口が塞がらなかった。