輝く星をキミにあげる
私がその喧嘩の原因だなんて思いもしなかったから
「あの…え…と…。ごめんね」
どんな感情で謝ればいいからなくて
曖昧な気持ちで謝ってしまう。
「歩花は何も悪くないよ!
でも瞬…も別に悪いわけじゃない。
私が心狭いだけだよ」
なんて渚はだんだん下を見る。
喧嘩なんて初めてだから
そりゃ…すごく考えちゃうよね。
「瞬君と…もう1回ちゃんと話してみたら?」
そう聞くと、ゆっくりと首を横に振る渚。
「…しばらくは話したくないな…」
…こういう時、恋愛経験0っていうのが
嫌になる。
なんのアドバイスもできない。
「…そっか。今日は一緒に帰ろ」
私はそう言い、軽く渚の頭を撫でた。