輝く星をキミにあげる
帰りの時間、私は昇降口で渚を待つ。
「あれ?白江じゃん」
「しゅ、、瞬君…」
こんなタイミング悪く会うなんて
今日は本当についてない。
「…あー…もしかして渚から聞いた?」
私のかもし出す雰囲気から何かを察したのか
気まずそうな顔でそういう。
私はその言葉に軽く頷く。
「聞いたことは全部本当だよ」
瞬君はそう言いながら靴を履き替える。
「でも、瞬君の好きな人は渚…でしょ」
なるべく目が合わないように私はそういう。
すると、くいっと私の顎をあげて
無理矢理目を合わせようとする瞬君。
「好きな人いたって可愛いと思うだろ。
…初恋の人くらい」
…え?
「…瞬?歩…花?」
私達は声のする方へ目を向ける。
「渚っ」
私は自力で瞬君の胸を押し、渚の方へ行こうとすると
渚は素早く外に出てってしまう。
…本当に
今日はなんなんだろう。