輝く星をキミにあげる

「瞬は中学の時から歩花のこと好きだったんだよ。初恋だって…言ってた」






何言ってるの?





「…私、中学瞬君と同じじゃないし、あったことも無い」





渚も、瞬君も高校で初めて会った。





「…歩花は覚えてないかもしれないけど、バスケの大会で何度があってるんだよ」





「…バスケ?」





あ…昴の大会をこっそり見に行ってた時…





「瞬は初めて歩花に会った時から、一目惚れして、ずーーーっと探してたんだって。」




「…そう、だったんだ」




でも、高校に入ってから渚と瞬君はすぐと言っていいほど早く付き合った。





…私のこと好きじゃなかったんじゃないのかな…?






「にしては私達付き合うの早いなとか思った??」





「…えっ」




怖い。エスパー







「図星か。」




なんて、すっかり泣き止み、笑顔を見せる渚にホッとする





「私はずっと瞬君に告白してきたんだけど、する度に断られてたんだよ。まだ歩花が好きだからって」











そんなことがあったのか…。





「半ば無理矢理みたいになっちゃったけど、最終的にはOKしてくれたの。

歩花のことまだ好きでもいいから、絶対私の事好きにさせるからって言ったらね。」




…渚って






本当にかっこいいし、すごい。





「だから今回のことは、瞬も、歩花も悪くない。ただ私の器が小さいだけなの。だから、謝ってほしくない」





っていうことを伝えに来た





なんてまた笑顔でいう渚。




私は、思わず渚に抱きつく





「…私、正直高校の友達って必要ないと思ってた。だから、あまり深くかかわらないようにしてたの」





「えっ、、そ、そんなこと思ってたのか…」





なんて落胆される。



「…好きな人のこととか、それ以外にも渚にはたくさん隠してきたことばっかり。…その事については謝りたい。。ごめんなさい」






私は渚に抱きつく力を強める






「今まで塩対応しすぎてたし、今回と事とかで嫌われてもおかしくないのに、ずっと側にいてくれてありがとう。…色々話してくれてありがとう」





耳元で鼻のすすり声が聞こえて







渚が泣いていのがわかった。




「…あんたはいい子すぎて嫌いになりたくてもなれないのよ」





なんて言いながら渚は私の頭をぐしゃぐしゃ撫でる





友達ってすごい大切なんだなって




感じさせられた。




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