輝く星をキミにあげる


ずっと昴のことを気にしながら1日を過ごした


でも結局言えないままだった。


私は一つ小さなため息をつき


家の玄関に入る。


リビングに行くと、誰もいないのに人影があった


私はその姿に唖然とした。



「…す...ば…る、、?」



そこには、スマホをいじっていた昴がいた


昴は私を見るが、いつもと変わらない表情



「…なんもしねえよ。俺ここの部屋使うから」



ただそれだけ言い、空き部屋に入る昴


何もしないって…何?


私が怖がってるって思ってるの?



…そんなこと一ミリたりとも思ってないのに


なんて思いながら私は夕食の支度をする。


昴は食べるのかな、、とか考えてると


いつもより手の凝ったものを作ろうとしてしまう。


そんな自分に嫌気がさして


普通のカレーを作った。


私は昴の部屋の扉を恐る恐るノックする


「…あの。昴…起きてる?夕食作ったんだけど。

あ、一緒に食べたくなかったら部屋に持ってー…」


ガチャっと急に開く扉。


そこからは眠そうな目で昴が出てきた。


「いい。一緒に食べるよ」


昴は長い足でスタスタ歩き出す。


恋愛経験豊富だから…


昴は緊張とかしないのかな。


気まずいっていう感覚が…なかったりするの?


そう私は無駄なことを考えて


勝手にネガティヴ思考になる。


一度深呼吸をし、食卓へ向かった。





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