輝く星をキミにあげる
もちろん食事でも無言が続く。
聞こえるのは、スプーンと皿が当たる音だけ。
昴を見ると、表情を変えず、黙々と食べている。
…そういえばカレー好きだったね
それを知ってて無意識に作っちゃうあたり
どれだけ昴を好きか示してるよね。
急にピコンとなる携帯の音に、ビクッとしてしまう。
目が自然とそっちに向いてしまい、メールの内容が見えてしまう。
「何時に会える〜?早く会いたい!!電話して!」
きっと女の子であろう子からそんなメールが届いてた。
これから会うのか…。
学校終わったばっかりなのに、、すごいな
私は心のモヤモヤを紛らわすようにそんなことを考えてる。
「…悪い、ちょっと電話してくる。」
そう言い、昴は立ち上がって廊下に出た。
少しだけ聞こえる昴の声には
「ごめん、今日行けねえ」
そんな言葉が入っていた。
行けないって、さっきの子のこと?
いつも行ってるんだよね?
私に気遣ってるの?
私はそーっと扉を開け、昴を目で探す。
「す、昴」
見つけた時には既に電話を終えていた。
「…あの。行っていいよ。…というか行って」
私がそう言うと、は?とでも言うような顔で見る昴。
「何、盗み聞き?悪い趣味してんだね意外と」
「なっ、ちがー…」
誤解されたくなくて、急いで否定をしたが
片手でほっぺを挟まれる
驚いて、昴を見ると
「お前の親に怒られる。」
少し笑ってそう言った。
…流石にそれだけじゃうちの親も怒らないよ
でも
なんか嬉しい。