輝く星をキミにあげる



家に着いたと思えばすぐに部屋に入ってしまう昴



何があったの…?



一緒に帰ったとはいうものの



昴は応答してくれなかったし。。




私は昴の部屋の扉を無言で開ける。




「…昴…」



そこにはベットに座って頭を抱えてる昴が居た。




「…今日はどうしたの?何かあったの?」




「…そんなもんお前には関係ねえだろ」



"お前には"…か。



それは、昴にとって私は



幼馴染にさえ思えてもらえなかったってこと?



「…そっか…。ごめんね」



涙が出る前に戻らなきゃ



そう思い部屋から出ようとすると




小さく聞こえるため息。




そのあと昴に手を引かれる。




「えっ…」




目の前には昴と天井があって




ベッドに押し倒されたっていうことがわかった。




「…勝手に男の部屋入るとかどうかしてるよお前」




…あぁ



そっか。




誰とも付き合ったことないから



危ないとか…そういう感覚がないのかな。私って




「…でも、昴なら…怖くないよ」




ふと出てしまった言葉に自分でも驚く




「…へぇ。じゃ、こういうことしても?」



昴は悪い笑みを浮かべ




何をするのかと思ったら、制服のボタンを触り始める。




まさかと思ったが、だんだん外していった。




「…ちょっ、昴⁉︎」




「何動揺してんの?怖くないんだろ?」




…怖くないよ。




でも…意地悪すぎるよ。




すると首、鎖骨、胸と



キスをし始めた。



その度に体がだんだん熱くなる。




「…なんで抵抗しないんだよ」



そう言って昴は私を見ると



目を丸くする。



きっと私、ひどい顔してる。



好きだから抵抗できないんだよ。



泣くの我慢してるんだよ…。



流石に止めようの思ったのか、手を止めて座った。




「…ほんとお前変わったよな」



ボソッと昴がそういうのが聞こえる。



なに….それ



「変わったのは昴のほうじゃん!」



「ちげーよ!!俺は…なんも変わってねぇよ。
お前が変わってったんだよ」




「…え?」



昴の大きい声に少しドキッとしたのは束の間。



言葉の意味を考える。




私は…外見だって、一緒にいる人だって




昴を思う気持ちだって何も変わってない。


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