僕の彼女はかわいい
どんよりとした気持ちのまま教室に向かう。

はあ…。もうこれっきり話せなくなったらどうしよう。

そもそも僕にはもったいなさ過ぎたんだよ。新山さんだったらきっともっとかっこよくて明るいいい人がいるよ。


そんな風にネガティブを爆発させていたら向こうから新山さんが歩いてきた。

「…あ」



目が合った。

そう心が満たされた瞬間、



「…っ」

バッ





目をそらさせた。





あ…。そうだよね。気持ち悪いよね。ごめんね。

僕なんかが目をそらされただけで悲しんじゃいけない。ずっと好きだった人と少しでも付き合えたじゃないか。これ以上望んじゃダメだ。


でも心は正直で、まるで針に刺されてるかのように痛んだ。


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