【完】今日も明日も、俺はキミを好きになる。

「え？」


「なんか満腹ぽいから、ヒロ、食べてくれない？」


「いいのっ？」


思いがけない提案に、かじりつくように反応してしまう。

人と来ているからとセーブしてはいたものの、譲ってもらえるというのなら話は別だ。


「はは、いーよ。食べて」


明希ちゃんの言葉に甘えて、チーズケーキをいただく。


まさか迷いに迷ったチーズケーキを食べられるなんて。


胸を高鳴らせながらフォークを持ったところで、私ははたとその手を止めた。


……もしかして、明希ちゃん、最初からこのつもりで……？


私が悩んでるのを見て、チーズケーキを選んだのだろうか。

そして、こうしてくれたのだろうか。