【完】今日も明日も、俺はキミを好きになる。
「見くびるな」
「これ──」
「あー、見られちゃったか」
私が弱々しくかざした紙を見て、明希ちゃんはやっちゃったな、というように自嘲気味な笑みを落とした。
「……っ」
現実を受け止めきれずにいると、明希ちゃんがこちらに向かってゆっくりと歩いてくる。
そして、目の前までやってくると私を真剣な眼差しで捉えた。
「ヒロ、俺は」
「あ……」
やめて──。
その先を言わないで。
私、明希ちゃんのこと……。
「君のことが好きだよ」