【完】今日も明日も、俺はキミを好きになる。
「おじゃまします」
「ひゃ〜! ヒロちゃんだ〜!」
玄関を上がった私の足元で、ピョンピョンと希紗ちゃんが飛び回る。
そんな希紗ちゃんを見て、玄関を上がりながら明希ちゃんが苦笑する。
「あー、ごめんね。
希紗、君が来てくれるのすごく楽しみにしてたから」
「ううん」
私のスカートの裾を握り、へらっと笑う希紗ちゃんにつられ、思わず頬が緩んでしまう。
希紗ちゃん、可愛い。
放課後、『希紗が会いたがってるから、家に遊びに来ない?』と明希ちゃんに誘われ、家にお邪魔することになったのだ。
虎太郎さんも一緒にここまで帰ってきたのだけれど、親御さんに買い物を頼まれたらしく、急遽家に帰ることになってしまった。