【完】今日も明日も、俺はキミを好きになる。
「じゃ、部屋行こ」
「うん」
希紗ちゃんと手を繋いで、明希ちゃんの後をついて2階に上がる。
2階のつきあたり──明希ちゃんが開いたドアの向こう側には、白を基調とした空間が広がっていた。
ここが、明希ちゃんの部屋……。
「綺麗な部屋だね」
「ヒロが来るから、めちゃくちゃ片付けた。
軽く着替えてくるから、てきとーに座ってて」
そう言って部屋を出て行く明希ちゃん。
なんとなく落ち着かないまま、私はベッドに背を向けるようにして座った。
だれかの部屋に入るのなんて、大の部屋以来初めてだ。