【完】今日も明日も、俺はキミを好きになる。
こんなにまっすぐ、疑う余地もなく好意を伝えられるなんて。
声が出なくなった。
きゅっと胸が苦しくなった。
ぱちぱちと目を瞬かせていると、驚いたように明希ちゃんが目を見開く。
「ヒロ? 顔、赤くない?」
明希ちゃんの視線から逃れるように、思わず顔の前に手をかざす。
だって、顔が熱を持っていたのは、自分でも痛いほどに気づいていた。
「こんなのわから、ない……。
……あんまり見ないで」
こんなに顔が熱くなったことなんてなくて。
身ぐるみを剥がされたような、そんな気持ちになる。
だけど、身を乗り出すように体を起こした明希ちゃんに、顔を隠した右手を呆気なく握られた。
そしてなんの鎧も盾もない、熱を持った無防備な顔が、容赦なく晒される。
「これ、俺のせい?」
至近距離に明希ちゃんの顔が迫り、息を詰める。