【完】今日も明日も、俺はキミを好きになる。
「離したくなくなる」
明希ちゃんの家にお邪魔して、1週間ほどが経った。
あれからも変わらず、ほぼ毎日明希ちゃんには会っている。
そして今日もいつものように美術準備室に遊びに来ていた。
今日は加代子ちゃんが追試験でいないから、お弁当を一緒に食べに来た。
向かい側に座り、購買で買ったらしいジャムパンを食べ終えた明希ちゃんが、不意に頬杖をついた。
「ヒロ、明日誕生日だよね」
覚えていてくれたことに驚きつつ、重箱に詰めたお昼ご飯を食べながら頷く。
「うん。明日」
「誕生日パーティーする?」
「え?」
「俺ん家でも、ここでも、どっちでもいいけど」