【完】今日も明日も、俺はキミを好きになる。
「あー、あったかい」
「充電、できてる?」
「ん。俺にとっては君が一番の活力源だからね」
安心しきったような甘い囁きに、鼓動がざわつく。
これ以上くっついていたらいよいよ心臓が壊れてしまいそうで、私は慌てて体を離した。
「もう、終わり」
緊張にとらわれていると、ご機嫌そうな声が降ってくる。
「ごちそーさま。とても良きでした」
「ふふ、なにそれ」
柱の影で人知れず笑い合った私たちは、再び薄暗い園内を歩いた。