【完】今日も明日も、俺はキミを好きになる。






『──以上で、エサやりタイムを終わります!
ご鑑賞くださった皆さま、ありがとうございました!』


20分ほどのペンギンのエサやりが終わった頃、ほぼ同時のタイミングで明希ちゃんが戻ってきた。


「お待たせ」


「おかえり、明希ちゃん」


明希ちゃんの手には、袋が。

希紗ちゃんに無事お土産を買えたみたいだ。


「ペンギンもういいの?」


「うん。堪能した」


「それはよかった」


「可愛かったよ、エサやりタイム。
見てたら、私もお腹空いた」


お腹を抑えてそう言えば、明希ちゃんがくしゃりと笑う。


「はは。じゃ、俺たちもなにか食べよっか」

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