【完】今日も明日も、俺はキミを好きになる。


「なにそれ。めちゃくちゃ萌える」


「う、やめて」


「ていうか、いいね、さりげなくうなじが見えて。
だいぶそそられるなー」


「……っ、ばか」


「はは、ごめんごめん。
でもさ、俺のこと考えてくれたんでしょ?
前回デートした時は大くんの代わりだったけど、今日のヒロは俺だけのものって実感するよね、そういうの」


顔を伏せ、耳を赤くするヒロに、愛おしさが募る。


大くんの代わりとしてデートをした日の俺に言ってやりたい。

少し経ったら、ちゃんと俺は俺としてヒロとデートできるよって。


この後に待っている別れのことは頭から追い出した。





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