君を想って
公園に着くと案の定遥がいた。

遥はぼくに近づくと、
「久しぶり誠一さん。手紙よんでくれた?」

「読んだよ、そしてごめん。僕は君の中にずっとある人を重ねてた」

「知ってた。でもやっぱり私の誠一さんの事が好きだから気づかないふりをしてた。だからこれで最後、もう会ったりしない。誠一さんといる時間すごく楽しかった。ありがとう」
そう言うと遥はその場を立ち去ろうとした。

「待って、僕も遥が好きだ。最初はたしかに違う人を重ねて君をみてた。だけど君と話して一緒にいる時間が増えていくごとに君が好きになって行った。ほかの誰でもない僕は遥が好きだ」

僕は彼女の方へ走りだした。


終わり
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