今から君に告白します



「膝の調子はどう?」


先輩のゲームを座りながら観戦していると、隣に座っていた加藤 理沙が問うた。

頭に掛けたタオル越しに理沙を見て口を開く。


『全然、大丈夫だよ』


そう笑顔を向けると、ほっと息を吐き良かったと言いながら彼女も笑顔を浮かべた。


「県大会頑張ろうね」


私はその言葉に小さく頷き、ボトルを持って立ち上がる。


『スポドリ終わったから水入れてくるね』


体育館に響き渡るバッシュ音を尻目に、私は逃げるようにその場を後にした。
< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:2

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ごめんね、リリィ。
鶴まる/著

総文字数/3,415

恋愛(キケン・ダーク)14ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop