俺のトナリ

海岸線に出る直前にトンネルがある。
その区間だけは窓に電車の中がはっきり写る。

いつからか、窓越しに彼と目が合うようになった。

最初は勘違いかと思ったけれど。
ここまで合うのは勘違いじゃないだろう。

彼も私のことをなんて、都合のいいことを考える。


4月からはきっと、先輩は遠くに行ってしまう。
先輩はおそらく、バスケの名門の私大に行くだろう。

会えなくなる。
一言も話したことがないままに、会えなくなるのは寂しくて。
せめて、私の気持ちだけでも伝えたい。


願わくは、私と同じ気持ちでありますように。
< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:10

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

料理男子の恋レシピ
kana1114/著

総文字数/19,545

恋愛(ラブコメ)29ページ

表紙を見る
恋傘
kana1114/著

総文字数/3,072

恋愛(純愛)11ページ

表紙を見る
カイザー
kana1114/著

総文字数/4,006

ノンフィクション・実話15ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop