~白の初恋~ 少し番外編追加しました。

「龍、竜也、おはよ。」
「おっはよー!」
「おう。」

挨拶を交わし、仕事に取り掛かる。
と、龍が澪の側にきて、

「おい。お前、大丈夫か?」
「え?」
「具合悪いんじゃねーの?」

澪はビックリした。
少し具合が悪くても、顔に出さない澪。それに気付くのはいつも華だけだったから。

「大丈夫。熱もないし、具合悪くなってきたら帰るよ。この仕事だけは片付けたいし。」

そう言って龍から離れ、仕事を進める。

(あと1時間もあれば、本庁に戻れるかな)

そう思っていると、

「おい。」
「龍。どうしたの?」
「これ、飲んどけ。ここもうすぐ終わるだろ?
これ飲んであと少し頑張れ。終わったらすぐ帰れよ。」
「・・・ありがと。」

澪に小さな袋を渡して去っていく龍。
中には、栄養ドリンクと。

(私がいつも飲んでるやつ・・・)

澪がいつも飲んでいるミルクたっぷりのカフェオレ。

(てゆーか、栄養ドリンクとコーヒーって・・・ふふっ。)

思わず笑みがこぼれる。

とりあえず栄養ドリンクだけを飲み、
「よし!」

気合いを入れて仕事に取り掛かる。
思った通り1時間程で本庁に戻ってこれた。

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