~白の初恋~ 少し番外編追加しました。
様子を見ようと近づくと、顔が赤く呼吸も荒い。
おでこに手を当ててみると、かなり熱い。
「マジかよ・・・」
すぐに買ってきた冷却シートを貼り、水と薬を取り出す。
「おい、飲めるか?」
少しだけ目を開けた澪が
「う、ん・・・?龍?・・・なんで・・・?」
「華が今日は帰れねーからって俺が頼まれたんだよ。」
「そっか・・・ごめんね・・・。」
「んな事気にすんな。ほら、薬飲め。」
「・・・薬・・・嫌い・・・。」
「てめーはガキか。飲まねーと治らねーぞ。ほら。」
顔を赤くして呼吸も荒い澪がイヤイヤと、首を振る。
「チッ。しゃーねーな。」
龍は薬と水を自らの口に含み、熱で動けない澪を少しだけ片手で起こして、
ゴクッ
「飲んだな?お前、帰ってきて水分取ったか?」
澪が首を横に振る。
「脱水起こすだろ。ほら飲め。」
澪はぐったりして意識がハッキリしないのか、上手く飲めない。
「お前・・・世話のかかる奴だな。」
そう言って龍は再び水を自らの口に含み、澪に飲ませる。
薬と水を飲んで少し落ち着いたのか、澪はすぐに寝息を立てていた。