~白の初恋~ 少し番外編追加しました。
「えー!そんな事があったんだ・・・。
龍くんにね、澪ちゃんは薬が嫌いだから説得して飲ませてねって言ったけど、まさか口移しで飲ませてたなんてね・・・」
「私も聞いてビックリしたよ・・・。
でも私は覚えてないんだけどね。」
「で?少し気になってるんだ?龍くんのこと。」
「・・・うん。多分。でも華も知ってるでしょ?
私、人を好きになったことなんてないから分かんなくて。
しかも相手が龍だし・・・。」
「そうだよね。澪ちゃんってば、本っ当に美人なのに彼氏なんかいた事ないもんね。それにしても、龍くんかー。2人のやり取り見てたら、いずれそうなるんだろうなって私は思ってたけどね。」
「え?そうなの!?」
「うん、多分竜也くんも思ってるんじゃないかな?」
「でも、私、気にはなってるんだと思うんだけど、よく分かんないんだよね・・・」
はぁ。とため息をついた澪に、華は優しい笑顔を向けて。
「今はよく分からなくてもいいんじゃない?
すぐに答えを出さなきゃいけない訳じゃないんだし。
ゆっくり龍くんのこと見ればいいんだよ。
澪ちゃんの運命の人は龍くんなのかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
澪ちゃん、大丈夫だよ。
いつか分かるよ。
ありのままの自分でいられて、ずっとこの人の笑顔を見たい。この人の隣で笑ってたいって、思える時が来るよ。」