あなたの細い腕
百年の恋が何故か冷めない
静かな休日の朝、いつものように泊まりにきていたチカと、寝相の悪い彼女にベッドから追いやられた不機嫌な私。
渋い目を無理矢理開いて携帯で時刻を確認すると、まだ10時前。もう一眠りしようとチカを押し退けベッドに再入場。
チカはううんと唸って壁際に転がっている。ベッドと壁の隙間に落ちかけて苦しそうだけど、知らないふりで目を閉じる。
布団の中はチカの体温で程よく暖かくて心地良い。
ゆっくりと戻ってくる睡魔に意識を委ねようとした時、ぐいと布団を引かれて眠り損ねる。
重くなりかけたまぶたを覚醒させるのが嫌で薄目で見やると、隣の空間が大きく盛り上がっていた。
「うぅ・・・」
「・・・んん?」
「ぅ~・・・」
全く言葉になっていない意味不明のやりとりが続き、眠いながらもイライラし始めた頃、隣の塊がもぞもぞと体積を増した。
眠いせいかひどいしかめっ面のチカが這いずってベッドを降りて行く。
「・・・トイレ・・・」
朝からそんな事報告されても。今のうちに陣地を広げて寝たもの勝ち、ともう一度睡魔の接近を待つ。
ああ、いい感じ。ふわりとした感覚で意識を飛ばす一瞬前、勢い良く何かが布団に入り込んできた。
しかも。
「冷た・・・!」
渋い目を無理矢理開いて携帯で時刻を確認すると、まだ10時前。もう一眠りしようとチカを押し退けベッドに再入場。
チカはううんと唸って壁際に転がっている。ベッドと壁の隙間に落ちかけて苦しそうだけど、知らないふりで目を閉じる。
布団の中はチカの体温で程よく暖かくて心地良い。
ゆっくりと戻ってくる睡魔に意識を委ねようとした時、ぐいと布団を引かれて眠り損ねる。
重くなりかけたまぶたを覚醒させるのが嫌で薄目で見やると、隣の空間が大きく盛り上がっていた。
「うぅ・・・」
「・・・んん?」
「ぅ~・・・」
全く言葉になっていない意味不明のやりとりが続き、眠いながらもイライラし始めた頃、隣の塊がもぞもぞと体積を増した。
眠いせいかひどいしかめっ面のチカが這いずってベッドを降りて行く。
「・・・トイレ・・・」
朝からそんな事報告されても。今のうちに陣地を広げて寝たもの勝ち、ともう一度睡魔の接近を待つ。
ああ、いい感じ。ふわりとした感覚で意識を飛ばす一瞬前、勢い良く何かが布団に入り込んできた。
しかも。
「冷た・・・!」