ふぁんたじすた。
てぃーたいむ❀
「マロー?いるー?」
フローリングの床を歩きながらマロを探す。
すぐにひょこっと小さな頭が出てきた。
「なーん?」
首元には赤いスカーフ。首輪代わり。かわいいでしょ?
「ティータイムよ。あそこ、連れてってあげる」
にやりと笑いかけると、マロはすぐ瞳を輝かせてせかせか準備をし始めた。マロが大好きな「あそこ」とは、あるものがたくさんある、緑がものすごくきれいなところ♡
「ふんふーん♪」
部屋に戻って出かける準備をする。
ティーパーティーだから紅茶と、クッキーが必要かな。
人差し指をくるくる振る。すると、戸棚からカップとポットが勝手に出てきた。
これは私の一つの魔法。ものをひとりでに動かすことができる。
カップを宙に浮かせながら準備をすまし外に出る。
「マロ~!行くわよ~っ」
玄関の横に立ててあるほうきを手に取り、それにまたがる。
はい、皆さんお気づきの通り、これは私の魔法!飛ぶ術です!
と言ってもほうきで飛ぶのは魔女の端くれでもできる初心者向けのものなんだけど。
マロを前に乗せて飛び始める。
すると、少し小さくなったレンガ調の家から一人の男性が出てきた。お兄ちゃんだ。
「何しに行くんだよー!勉強は?」
「ごめーんっ、マロがティータイムにしたいみたい!」
「はぁ~?遠いんだったら迎え行くからな!」
「は~い」
お兄ちゃん・・莉太も魔法使い。お兄ちゃんは、薬や物を作ることと人を見つける術が得意。私が出かけるときは、千里眼と犬並みの嗅覚ですぐに迎えに来てくれるんだ。いつもこうやって、私が魔法の勉強をさぼるのを見逃さない。
まぁなんだかんだいって、優しいお兄ちゃん。
「ふふっ、マロ行こう」
お兄ちゃんに手を振って再び飛び始める。
景色がだんだん変わってきて、緑が多くなっていく。
ついに赤がところどころある草原についた。ここが、私とマロだけの秘密の場所、イチゴ畑。
甘いイチゴの種をお兄ちゃんに作ってもらって、私たちで植えて育てた畑。毎週実がなるっていう最高の条件で、一年中実がなるの。当然、飛び切り甘くておいしいんだ。
静かに降りて、草原に座り込む。
マロも草原を走り回り、楽しそう。
イチゴをもぎ取って一つ口に入れると、甘くてみずみずしいイチゴの味が口に広がった。
「ん~っ♡おいしいぃ~っ」
幸せだな~。いつでもこのイチゴを好きなだけ食べられるなんて。
戻ってきたマロに一つイチゴをやると、美味しそうにむしゃむしゃ食べた。
「なーん♡」
幸せそうに鳴くマロは、やっぱかわいい。
「美味しい?よかったねぇ」
カバンからカップを取り出し、コポポと紅茶を入れる。
ランチョンマットの上に紅茶、クッキー、ポットを置く。
「紅茶おいし~」
マロとまったりのんびりティータイムをする。
これが、何より楽しいひととき。
フローリングの床を歩きながらマロを探す。
すぐにひょこっと小さな頭が出てきた。
「なーん?」
首元には赤いスカーフ。首輪代わり。かわいいでしょ?
「ティータイムよ。あそこ、連れてってあげる」
にやりと笑いかけると、マロはすぐ瞳を輝かせてせかせか準備をし始めた。マロが大好きな「あそこ」とは、あるものがたくさんある、緑がものすごくきれいなところ♡
「ふんふーん♪」
部屋に戻って出かける準備をする。
ティーパーティーだから紅茶と、クッキーが必要かな。
人差し指をくるくる振る。すると、戸棚からカップとポットが勝手に出てきた。
これは私の一つの魔法。ものをひとりでに動かすことができる。
カップを宙に浮かせながら準備をすまし外に出る。
「マロ~!行くわよ~っ」
玄関の横に立ててあるほうきを手に取り、それにまたがる。
はい、皆さんお気づきの通り、これは私の魔法!飛ぶ術です!
と言ってもほうきで飛ぶのは魔女の端くれでもできる初心者向けのものなんだけど。
マロを前に乗せて飛び始める。
すると、少し小さくなったレンガ調の家から一人の男性が出てきた。お兄ちゃんだ。
「何しに行くんだよー!勉強は?」
「ごめーんっ、マロがティータイムにしたいみたい!」
「はぁ~?遠いんだったら迎え行くからな!」
「は~い」
お兄ちゃん・・莉太も魔法使い。お兄ちゃんは、薬や物を作ることと人を見つける術が得意。私が出かけるときは、千里眼と犬並みの嗅覚ですぐに迎えに来てくれるんだ。いつもこうやって、私が魔法の勉強をさぼるのを見逃さない。
まぁなんだかんだいって、優しいお兄ちゃん。
「ふふっ、マロ行こう」
お兄ちゃんに手を振って再び飛び始める。
景色がだんだん変わってきて、緑が多くなっていく。
ついに赤がところどころある草原についた。ここが、私とマロだけの秘密の場所、イチゴ畑。
甘いイチゴの種をお兄ちゃんに作ってもらって、私たちで植えて育てた畑。毎週実がなるっていう最高の条件で、一年中実がなるの。当然、飛び切り甘くておいしいんだ。
静かに降りて、草原に座り込む。
マロも草原を走り回り、楽しそう。
イチゴをもぎ取って一つ口に入れると、甘くてみずみずしいイチゴの味が口に広がった。
「ん~っ♡おいしいぃ~っ」
幸せだな~。いつでもこのイチゴを好きなだけ食べられるなんて。
戻ってきたマロに一つイチゴをやると、美味しそうにむしゃむしゃ食べた。
「なーん♡」
幸せそうに鳴くマロは、やっぱかわいい。
「美味しい?よかったねぇ」
カバンからカップを取り出し、コポポと紅茶を入れる。
ランチョンマットの上に紅茶、クッキー、ポットを置く。
「紅茶おいし~」
マロとまったりのんびりティータイムをする。
これが、何より楽しいひととき。