白雪姫 ~another story~
第2章
笑顔~柊馬side ~
今日はみんなと久しぶりに会う日。
そしてみんなと一緒に結姫の家に行く日だ。
俺は2人の子どもと妻を連れ、集合場所である駅の広場で待っていた。
「柊馬」
「柊馬」
「柊馬くん、久しぶり」
そう言ってやってきたのは良子とつぼみと愛梨だった。
「久しぶり」
「2人とも大きくなったね」
と3人は子どもたちに言った。
子どもたちは俺の後ろに隠れてしまった。
「こら、あいさつをしなさい」
と妻が2人を前に出す。
「こ、こんにちは...」
「こんにちは...」
子どもたちは恥ずかしそうに言った。
みんなは「こんにちは」そう言って笑った。
すると
「おーい、柊馬!」
と聞き覚えのある大きな声が聞こえた。
「街中で大きな声を出さない!」
とやってきたのは花束を抱えた大輝とみさとだった。
「お腹おっきくなったわね~」
「何ヶ月だっけ?」
「もうすぐ10ヶ月」
「花束きれい!さすがみさとね」
と女子組は盛り上がっている。
「みんな久しぶり~」
そう言って走ってやってきたのは明子さんだった。
「あら~みさとちゃんのお腹も柊馬くんの子どもちゃんも大きくなって~」
とまるでおばさんのような口調で明子さん嬉しそうには言った。
「みんな、久しぶり」
「久しぶり...」
とやってきたのはいかにも芸能人といった格好をした凛子と相変わらず静かな昴だった。
「凛子と昴だなんて変わった組み合わせね」
「さっき駅で会ったのよ」
「凛子ドラマ見たよ~」
「ありがと」
「昴は相変わらず静かだなっ」
「大輝は相変わらずうるさい」
とみんなは盛り上がり始めた。
「やっとみんな揃ったな、じゃあ行こうか」
そう言ってみんなで結姫の家に向かった。