マリッジコンプレックス
30分の休憩が終わり、交換台に座っていた子達と秋絵さんと私は交代した。


目の前には数字とランプが並んでいる。


ヘッドフォンを着けて、マイクを調節すると、すぐにランプがついた。



「南武百貨店でございます」



先に取ったのは秋絵さんの方だ。


店舗への電話だったらしく、すばやく繋いでいる。



「お話しくださいませ」



そう言い終わると、一つの仕事が終わったことになる。


電話交換手の仕事は代表にかかってきた電話を店舗や従業員、上役に繋ぐ仕事だ。


だから全ての内線番号は頭に叩き込まれてる。


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