マリッジコンプレックス
わりと明るい雰囲気の店内に少しホッとしながら受付をすますと、アドバイザーと呼ばれる女性が個室ブースに案内してくれた。


どうやらこの女性がこれからの私の担当になるらしい。


いろんな情報をパソコンに入力して会費を払うと、入会はあっという間に完了した。


あとは自分の条件にあった男性とセッティングしてくれるらしい。


だけど、とりあえず出された5人ほどの男性のデータを見せられて私は絶句した。




「あ、あの……これだけですか?」




恐る恐る尋ねると、女性アドバイザーはさも当たり前のように、そうだと言う。

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