【完】真昼の太陽
第1話
ネオンの光がまばゆい、繁華街。
飲んだくれの親父と、派手な服を身にまとったキャバ嬢。
辺りは煙草と、お酒の匂いで充満している。
入り口から出口まで煌びやかな装飾品ばかりで。
夜のここ、東の繁華街は。
この辺りじゃ一番治安の悪い所だ。
そして私は今日もここを彷徨い歩く。
いつもの定位置であるコンビニに腰をおろし。
何をするわけでもなくただ喧騒の中歩く人波を見つめていた。
ここにいてもいなくてもどうでもいい。
その感じが好きだ。
自分の存在意義が薄れて。
いなくなっても誰も気づかない。
みんな他人で、みんなどうでもいい。
居心地が良くて、楽だ。
「姉ちゃん一緒にホテル行かない?」
「超可愛いじゃん、奢ってやるからよ。」
よくありがちなフレーズでナンパをしてくる奴に。
目を合わせることなく。
視線を一ミリも動かさず人波を見つめ続けた。
そうすれば気分が悪くなった男たちは。
舌打ちをしてどこかへ行ってしまう。
ほんとう、クズばっかり。
そんなとってつけたような言葉についていくやつなんていない。
それに。
そんな安っぽい香水を大量に振りまいて。
こっちは鼻が曲がりそうになっているのに気付いていない。
飲んだくれの親父と、派手な服を身にまとったキャバ嬢。
辺りは煙草と、お酒の匂いで充満している。
入り口から出口まで煌びやかな装飾品ばかりで。
夜のここ、東の繁華街は。
この辺りじゃ一番治安の悪い所だ。
そして私は今日もここを彷徨い歩く。
いつもの定位置であるコンビニに腰をおろし。
何をするわけでもなくただ喧騒の中歩く人波を見つめていた。
ここにいてもいなくてもどうでもいい。
その感じが好きだ。
自分の存在意義が薄れて。
いなくなっても誰も気づかない。
みんな他人で、みんなどうでもいい。
居心地が良くて、楽だ。
「姉ちゃん一緒にホテル行かない?」
「超可愛いじゃん、奢ってやるからよ。」
よくありがちなフレーズでナンパをしてくる奴に。
目を合わせることなく。
視線を一ミリも動かさず人波を見つめ続けた。
そうすれば気分が悪くなった男たちは。
舌打ちをしてどこかへ行ってしまう。
ほんとう、クズばっかり。
そんなとってつけたような言葉についていくやつなんていない。
それに。
そんな安っぽい香水を大量に振りまいて。
こっちは鼻が曲がりそうになっているのに気付いていない。
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