【完】真昼の太陽
第3話
眠れないまま朝を迎えた。
制服のまま寝てしまったから。
スカートがしわになっていたけど。
今更そんなことどうでもよくて。
いつも通り、誰も起きていない時間に施設を後にした。
どれだけ私が孤独になろうとも。
世界に何か変化が起きるわけでもなくて。
昨日と同じ。
プログラミングされたように学校へ向かう。
朝の柔らかな日差し。
色彩豊かな街並み。
ご近所のおばさんたちの笑い声。
それら全部から目を背けたくて。
灰色のコンクリートを見つめながら歩いた。
学校でいつものように。
何も流れる事のない音楽プレーヤー。
イヤホンを耳に入れて過ごす。
窓の外の景色を眺めていると。
ふと、教室の入り口付近が賑やかになった。
女子の、歓声?
なんだろう。
気になって視線を動かすと。
「いた!」
「……は?」
昨日助けられた赤髪の少年が立っていた。
制服のまま寝てしまったから。
スカートがしわになっていたけど。
今更そんなことどうでもよくて。
いつも通り、誰も起きていない時間に施設を後にした。
どれだけ私が孤独になろうとも。
世界に何か変化が起きるわけでもなくて。
昨日と同じ。
プログラミングされたように学校へ向かう。
朝の柔らかな日差し。
色彩豊かな街並み。
ご近所のおばさんたちの笑い声。
それら全部から目を背けたくて。
灰色のコンクリートを見つめながら歩いた。
学校でいつものように。
何も流れる事のない音楽プレーヤー。
イヤホンを耳に入れて過ごす。
窓の外の景色を眺めていると。
ふと、教室の入り口付近が賑やかになった。
女子の、歓声?
なんだろう。
気になって視線を動かすと。
「いた!」
「……は?」
昨日助けられた赤髪の少年が立っていた。