【完】真昼の太陽

「……っあはははははは!!」


「……、頭イカれたの?」


いきなり笑いだしたこいつにどん引きする。
なんなのほんと。
気味が悪くなって思わず一歩後ずさる。


「ほんと、最高だな真昼。」


「名前で呼ぶな。」


「俺は御影真夜。御影組の次期長であり。
 東龍の総長だ。」


「……あ、そう。」


名前を聞いただけなのに意味分からない単語が出てきた。
御影組?東龍?
なんなのそれ。


「真昼、本当に何も知らねえんだな。」


「だからなに?ていうかなんであんたここにいるのよ。」


「だって俺ここの生徒だし。」


「は?あんた高校生なの?」


「お前失礼だな。俺高2だぞ?年上だぞ?」


高2?
年上?


……中学生だと思ってた。
足元を見れば2年生カラーの内履きで。
こいつの言うことが嘘じゃないことを証明していた。

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