サクラサク~恋の蕾、花が咲く時。~
第11章 初デート?

すぐに
日曜日はやってきた。


待ち合わせ時間より
ちょっと早く着いた。



「私、張り切りすぎかな…?」


メイクをして
髪型はアップにして
服は花柄ワンピ


昨日七海から… 

"とびきりオシャレして
久也くんの
ハートを射止めてきなっ"

って言われたけど…


はぁ…
ドキドキしてきた。


ブランコに座りながら
そんなことを思ってたら…


誰かが
私の肩をたたいた。


そして
私は振り返った。



「ゆりなちゃん?」



「あっ、久也くん」




「待った?」



「ううん、全然」


早く着いたから
ブランコで
遊んでたんだけどね。


「そっかぁ」



「うんっ」



「なんか
今日のゆりなちゃん
いつもと違うね」



「えっ?」


変だったかな…?



「今日のゆりなちゃんも
いつも以上に可愛いよ」


久也くんは
いつも以上に
カッコいいよ…。


「あ、ありがと」


すると突然
久也くんが
私の手をとった。



「へっ!?」



「ごめん、嫌だった?」



「そ、そんなことないけど…」


「なら…良かった!」


手を握られて
満面の笑みで
そんなこと言われたら
ドキドキだよ。


いつもの
久也くんからは
予想できなかったから
びっくりした…。





そして
私と久也くんは
手を繋ぎながら
歩き出した。



付き合ってないのに
これって変な気が…。


けどなんだか
ちょっと嬉しい。


映画館へは
意外と距離があるから
なおさら。


久也Side


俺、なにやってんだ。
ゆりなちゃんには
好きなやつがいるのに…


てか、
付き合ってないのに
手繋いで歩いてるのは
変なのかもしれない。


けど…
手繋いでると
なんか居心地いいな。


ゆりなちゃんの手って
柔らかい…



「ゆりなちゃんの手って
柔らかくていいね」



「えっ?そう…かな?」



「俺、好きだなぁ…」



「えっ?」



「俺さ、ゆりなちゃんに
好きなやつが
いたとしても…

俺は、ゆりなちゃんが
好きだよ。」



「久也くん…ありがと。
私、まさか
好きな人から
そんなこと言われるとは…
びっくりしちゃった」


「えっ?それって…
つまり好きなやつって
俺…だったの?」



「うん。
久也くんが
私の好きな人だよ?」



「そ、そうだったのか」



「そうだよ?」



「じゃあ…改めて
好きです、ゆりなちゃん。
俺と…付き合って下さい」



「はい、
よろしくお願いします」


こうして
付き合うことに
なった

嬉しい気持ちいっぱいで
映画館に着いた。




「よ~し、なに観よっか?
ゆりなちゃん、何がいい?」



「ん~私は…
ラブコメが観たいかな。
久也くんは?」



「ゆりなちゃんが
観たい映画でいいよ。」



「じゃあ…
ラブコメで。」


「よし、じゃあ観よう」



二人でラブコメの映画を観た。

< 12 / 46 >

この作品をシェア

pagetop