東京ナイトドリームガキと悪魔の契り編
ベッドから抜け出しゆかりの不安そうな顔を景色に俺は玄関へと向かった。

そこには、2人のスーツ姿の男達がたっている。

鋭く、濁った四つの目…

口元は穏やかに笑みをこぼしていても、心の奥底を抉るような視線。

あー。闇へのお迎えか。

一瞬で、悪魔との契りを思い出す。

さあ、闇の世界へ戻ってこい。もう、お前は逃げられない。

悪魔は、こちらをみながら手招きしている。

警察A
「おはよう。寝てたのに起こして悪いな。警察、ちょっと話し聞きたいんだけどいいか?」

警察B
「村井君だよね?村井陸君?」


「はい。そうですが。」

警察B
「彼女さん?」


「違います。」

とっさに、なぜか分からないがそう口から出た。

今、考えたら正解だったなと本当に思う。
俺は、まだこの時17歳。ゆかりは19歳。
俺が、ゆかりの部屋に寝泊まりしているのはおかしな話しになる。

でも、この時はただゆかりを悪魔と合わせたくない一心と、もう自分の中では決心していた。

ゆかりとサヨナラしようと言うおもいからだ。
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