東京ナイトドリームガキと悪魔の契り編
深夜1時を越えた辺りから、町には人っ子一人いない…

暗闇の中手袋をはめて壊れかけの玄関のドアを開け黒い世界に足を踏み出した

周りを見渡せば田舎特有の潮の香りと光る物は自販機のみ…

信号すらないこの町で食料確保できるのはあそこしかなかった…


そう…

湾内に浮かぶ50隻ぐらいの漁船しか…

田舎の漁船団は主にハエナワ漁が盛んで一度出航すると、一週間から二週間は海上生活をする…

まあ俺んちも昔は船持ちの漁師の家庭だったから小さい時に親に付いてよく漁にでたもんだ…
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