天使は金の瞳で毒を盛る
関係ないでしょ、と言おうと思ったけど、なんか悔しくて言ってやった。
「別に、デートの約束しただけ。あなたには関係ないけど」
ごめんなさい鬼塚さん。ちょっと盛りました。
「本当に懲りないですよね」
「鬼塚さんは大丈夫だもん!」自分だって仲良くしてる人のくせにそういうこと言うか?「それにあなたに言われたくないわ!」
榛瑠は黙った。それから、ふーんと言った気がした。
と、いきなり顎を左指で持ち上げられた。え?何?
「…んっつ」
抵抗する間も無くキスされる。噛みつくような強引なキス。なんで?!
唇をやっと自由にしてくれた時、彼は言った。
「これで、同罪」
「な、何が!そっちが勝手に…!」
思わず大きな声で言い返す。でも、最後まで言えなかった。その前にまた榛瑠にキスされる。
「…大声出さないの。わかった?」
榛瑠が私のすぐそばで言う。息が近い。暑い。これは誰の熱?
「あ、あなた、いったい何がしたいの?」
息が切れてうまく言えない。なんでこんなことするのよ。
「…さあ?」
榛瑠が首を傾げた。何それ!
「あなたは何をして欲しいです?」
「何のこと…」
「…したいようにしてあげますよ。必要ならそれと分からず」
榛瑠が耳元で囁く。優しく、甘い甘い悪魔のような声で。
「あなたがして欲しいように振舞ってあげます。あなたが傷つくことなく、いつまでも夢をみていられるように」
私は彼に視線を向けた。そこにあったのは、甘い声と、どこまでも冷めきった金色の瞳だった。
冷たい瞳が私を見ている。
この人はもしかして、私を憎んでいるのだろうか?
「別に、デートの約束しただけ。あなたには関係ないけど」
ごめんなさい鬼塚さん。ちょっと盛りました。
「本当に懲りないですよね」
「鬼塚さんは大丈夫だもん!」自分だって仲良くしてる人のくせにそういうこと言うか?「それにあなたに言われたくないわ!」
榛瑠は黙った。それから、ふーんと言った気がした。
と、いきなり顎を左指で持ち上げられた。え?何?
「…んっつ」
抵抗する間も無くキスされる。噛みつくような強引なキス。なんで?!
唇をやっと自由にしてくれた時、彼は言った。
「これで、同罪」
「な、何が!そっちが勝手に…!」
思わず大きな声で言い返す。でも、最後まで言えなかった。その前にまた榛瑠にキスされる。
「…大声出さないの。わかった?」
榛瑠が私のすぐそばで言う。息が近い。暑い。これは誰の熱?
「あ、あなた、いったい何がしたいの?」
息が切れてうまく言えない。なんでこんなことするのよ。
「…さあ?」
榛瑠が首を傾げた。何それ!
「あなたは何をして欲しいです?」
「何のこと…」
「…したいようにしてあげますよ。必要ならそれと分からず」
榛瑠が耳元で囁く。優しく、甘い甘い悪魔のような声で。
「あなたがして欲しいように振舞ってあげます。あなたが傷つくことなく、いつまでも夢をみていられるように」
私は彼に視線を向けた。そこにあったのは、甘い声と、どこまでも冷めきった金色の瞳だった。
冷たい瞳が私を見ている。
この人はもしかして、私を憎んでいるのだろうか?