実話『それでも、アタシは生きる』~消えた記憶~



店の近くの寿司屋で待ち合わせする事に。




なんで寿司屋なんだ?


アタシは寿司がキライなのに。



アタシのお客さんは

ナゼか寿司屋に連れて行く人が多かった。

アタシをよく知らない人はみんなそうだ。







寿司屋にしとけば無難。


寿司を喜ばない子がいないとでも


思っているのだろうか?




それとも、
「アタシあんまり寿司屋に

行ったことがないの。」





と話すアタシがいけないのだろうか?


そうすると客はみんな驚く。






アタシは貧乏で寿司屋に
行けないわけじゃナイ。





なんか可哀そうな子にでも

見えるのだろうか?





アタシは寿司より肉のがいい。



寿司だったら和食がいい。
それだけだ。


客と行く店なんてどーでもいい。

相手任せのアタシが連れてかれるの



やっぱりいつも寿司屋だった。




食べるもんなきゃ早く出れるし

まあいっか。


そんな感じだ。
















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