実話『それでも、アタシは生きる』~消えた記憶~


家族がいなくて
1人ぼっちの宇宙人。




しゅんには母親がいなかった。




子供の頃、
離婚してしまったらしい。


今は義理の母はいるが、
しゅんの中では


母親は一人しかいない。



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いつもと変わらない朝。

母は仕事に行く。
いつものように

見送る幼いしゅん。




ーー「行ってきます」ーー





そう言ってしゅんの母は



2度と帰ってこなかった。






しゅんはずっと帰りを待ってた。



待っても待っても、



しゅんの元に母は
帰ってこなかった。





だからしゅんは




「行ってきます」




この言葉が大嫌いだと

よく言っていた。







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