実話『それでも、アタシは生きる』~消えた記憶~
歪んだ愛
映画が見終わった。
隣を見ると
しゅんは寝ていた。
アタシは眠れず
横になっていた。
アタシはこの人嫌いじゃないな。
そう思ったその時。
「ねえ、俺とつきあって」
寝ていたはずのしゅんが
一言そういった。
「え?」
ビックリして後ろを見る。
「必ず幸せにするから。
りりの幸せは俺の幸せ。
りりといる俺が幸せだから」
その言葉にアタシは
一瞬、心が揺らいだ。
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