実話『それでも、アタシは生きる』~消えた記憶~


動揺を隠しながら
アタシは言う。



「アタシ男の人の



そーゆー言葉信じないの。



言うのは簡単でしょ?」





内心ひやひやした。

アタシにとっては
売上のばしてくれる




大事なお客さん。




「口だけじゃないってコト

証明してやるよ」



アタシはその言葉に

涙がでてきた。



「でも、みんなそう言って

いつかいなくなって

しまうから・・・・・」




「オレはいなくならない

他の奴と一緒にすんなよ


約束するよ。」



付き合ったらきっと
店には来ないだろう。


アタシは好きかどうかも
わからない。



タイプでもない。
むしろ最初は嫌いだった。


仕事をとる?



どうする?





ここで断る?



金もってるし、




今より楽になるだろう。












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