実話『それでも、アタシは生きる』~消えた記憶~
しゅんがうちにきた。
しゅんが甘えてきた。
でもアタシは
ーー何か違うーー
仕事に口を挟まれるのも
甘えられるのも
好きじゃない
やっぱりアタシ
好きじゃない。
本当に好きじゃなきゃ
ーー無理ーー
「ごめん、やっぱり別れよう。
アタシこーゆーの好きじゃない。」
「わかった・・・」
しゅんは引き止めなかった。
ーコレでいいんだー
アタシは顔を見れず
窓をあけベランダに行き
しゅんに背を向けた。