実話『それでも、アタシは生きる』~消えた記憶~


「おまえはそれでいいんだな?」



アタシは何も答えなかった。



コレでいいんだ。



また一つ終わった。




それだけだ。



でも終わりはいつも

なんでこんなに

切ないんだろう?





ーーーーバタン。





しゅんが部屋を出ていった。




静まりかえった部屋。





残していった合鍵。






アタシはナゼか

涙が出てきた。




もう帰ってこないよね?






好きじゃないんじゃ


なかったの?







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