実話『それでも、アタシは生きる』～消えた記憶～

『セイラすごい頑張ってたのに

ココで水商売辞めるなんて


もったいないよ！！！

しゅんと付き合ってカラ

セイラ変わったよ！


あの厄病神は、

絶対セイラの運気


下げてるって！！！』


アタシは言葉に詰まった。


翼はしゅんのことを




ー【厄病神】やくびょうがみー


と呼んでいた。



付き合ってからも


よく店に来ていたしゅんは



しゅんの席から離れ、
指名が重なった席を
まわると、


かぶった席を覗きに
まわって、


アタシはすごく仕事が
やりずらかった。


店にはもう来ないで。

と何度も言っても
それでも店に来続けてた。


それを見て、翼がつけた

ニックネームだ。



まあ、間違ってはいない。



面白いあだ名をつけたもんだ。