実話『それでも、アタシは生きる』~消えた記憶~
仕事帰り、
アタシ達行きつけのバーで
翼にずっと説得されていた。
「つばさ・・・。」
アタシは複雑な気持ちのまま
タクシーに乗り
店を後にした。
アタシは迷った。
ぷるるるる・・・♪
アタシはルイに電話をかけた。
『りりちゃん、ホントにいいの?
もったいないよ!男のために
店を辞めるなんて!
家賃だって、生活費だって
全然自分で払えるじゃない。
自分で稼いでたほーが収入
あるんだし・・・。』
ルイにも止められた。
アタシもそうだと思った。
でも、やっと掴みかけた
安らぎを失うのも嫌だった。