実話『それでも、アタシは生きる』~消えた記憶~
『お前がやめないんなら、
オレ、別れるから。』
最後はそう言われた。
アタシは悩んだ末、
やっぱり仕事を辞める
決意をした。
もう1度、賭けてみよう。
もう男に尽くすなんて
辞めよう。
そう思ったケド・・・
もう1度信じてもいいよね?
アタシ、
今度こそ本当の愛
掴めるかな?
臆病なアタシは
しゅんに心を許した。
現実から逃げていたリリ。
歪んでいたリリ。
歪んでいることに
気がつかないリリ。
今幸せになりかけて
家族も、
大事な人もいる。
この時間を失いたくないから
アタシは約束通り
店を完全に辞めた。